Home > Jazz | Modern Jazz | Music > Walkin' / Miles Davis

Walkin' / Miles Davis

Walkin'  01Walkin'  02

 さて、2008年もいよいよ大晦日を迎えた。最後に何を書こうかちょっとだけ考えたが、やっぱりマイルス・デイヴィス (Miles Davis)にした。この前購入したばかりのBlu-spec盤の『Kind of Blue』にしようかとも思ったが、ここはひとつマイルスのお墓にも楽譜の一部が刻まれている「Solar」が収録された初期の代表作である『Walkin’』である。

 上の裏ジャケット見てもらえれば分かると思うが、トラック1,2が1954年4月29日のセクステット、残りのトラック3,4,5が4月3日のクィンテット、2つのセッションから構成されている。ピアノ:ホレス・シルヴァー、ベース:パーシー・ヒース、ドラム:ケニー・クラークは両セッション共通で、4月29日のセクステットには、トロンボーン:J.J.・ジョンソン、テナーサックス:ラッキー・トンプソンが、4月3日のクィンテットにはアルトサックス:デイヴ・シルドクラウトが参加している。アナログ時代はこれがA面、B面になっているので違和感は全くなかった。

 表題曲の「Walkin’」がハード・バップ時代の到来を予感させる名曲であることは、ジャズファンなら誰でも分かっていることだと思うので、あえて旧B面の「Solar」「You Don’t Know What Love Is」「Love Me Or Leave Me」の3曲をあえて取り上げたいと思う。この時のプレイでマイルスは全てミュートを使用しているが、「You Don’t Know What Love Is」では、これからのマイルスの代表的な演奏スタイルである内省的なバラードを聴くことが出来るなどいろいろと興味深いが、何と言ってもマイルスの自作曲であり、最初に述べたようにお墓にその譜面が刻まれている「Solar」に止めを刺すであろう。ソーラーカーのSolarだ。

 <Prince of Darkness>闇の王子(魔王)と呼ばれ、ブルーで夜なイメージが付いているマイルスだが、墓石には<ソーラー>が刻まれている、というのがいかにもマイルスらしい。「太陽光線の」という曲名でありながらマイナーコードから始まるというのが、これまたマイルスである。このミュート・トランペットによる「Solar」を聴きながら、この曲がマイルスのお墓に刻まれているんだなぁと思いを馳せると、思わずグッと来てしまう。そしてこの頃から西海岸のクール・ジャズに押され気味だった東海岸ニューヨークのジャズが元気を取り戻し始める。

 マイルス・デイヴィスを今さらわたしが語ることもないので、今日は短めであるがこの辺で筆を擱く。それでは、よいお年をお迎えください。

関連性の高い記事

    まだ投稿されていません

Home > Jazz | Modern Jazz | Music > Walkin' / Miles Davis

Recent Entries
Categories
Feeds
メタ情報

Return to page top