ということで、12月6日の菊地成孔コンサート2008<第二夜>菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール公演である。土曜日ということもあり、昨日よりも1時間早い17:30開場 / 18:00開演。が、しかし機材トラブルかリハが延びたか分からないが開場が10分ほど遅れた。早めに入らないとワインとシャンパンを販売しているビュッフェが混むのを知っているので、列の先頭付近に並んでいたのだが、天気が良かった分、寒かったのでちょっとだけ待ってるのが辛い。
2日目に用意されたお酒は、「マストロベラルディーノ・タウラージ・ラディーチ04年」と「テタンジェ・ノクターン・セック」で、まずは景気づけにシャンパンのテタンジェ・ノクターンを頂いた。<夜想曲>という名前の通り、夜に楽しむにはピッタリのシャンパンで、色もいく分か濃いめで、泡は繊細なネックレスのように美しく、窓からエレベーターが見える中庭を眺めながらしばしウットリする。振り返るとビュッフェ内は案の定凄い混み方である。今日の公演は<幕間>が儲けられているのだが、20分ほどということもあり、ちょっとそのときにお酒を頂くのは厳しそうだ、ということで、イタリアの赤ワインであるタウラージも頂くことにする。濃密で高貴ながら野性味と狂気を含んだまさにイタリアの至宝だ。おかわり!今日の2本は個人的にもボトルで購入しよう。
基本的に下戸なわたしはちょっと酔いが回ってきて、演奏が始まった頃にはホール内をクラゲのようにフワフワと浮遊した感じで、ノーベル賞を獲得したおじいちゃんに光らせてほしいほどになった。
本日のセットリストは、
─1st set─
1:即興~夜の全裸
2:京マチ子の夜
3:映画音楽メドレー < 映画「バターフィールド8」 ~ バターフィールド8のテーマ~エアコンディショナーのTVCMの悪夢~はなればなれに~クイズ番組のTVCMの悪夢~映画「アルファビル」 ~ 悲しきワルツ>
4:ソニア・ブラガ事件
ツ黴ツ黴─2nd set─
5:即興~プラザ・リアル
6:大天使のように
7:航空会社のTVCMの悪夢
8:儀式
9:バンドネオン・ソロ~ルペ・ベレスの葬儀
10:映画「8ツス」~ それから・・・・(ワルツ)よりツ黴
ツ黴
─アンコール─E1:メウ・アミーゴ・トム・ジョビン
E2:恋とは何か貴女は知らない
である。
第一部は下戸であるにもかかわらず三杯も飲んだために、クラゲのようにフワフワとホール内を浮遊していた。ペペの公演は土曜日というのと、オーセンティックなジャズよりも女性には取っつきやすいからか、昨日のダブ・セクステット公演よりも客席が埋まっているし、何と言っても女性客の比率が圧倒的に多い。わたしの席も八方を妙齢な美女に囲まれてハーレム状態であった。心地良く甘美な映画音楽のメドレーに酔い、夢か天国か、もうこの際どうでもいいか、とリュクスさに身を委ねた。
そんな中、幕間を挟んでちょっと落ち着いての第二部、特に「大天使のように~航空会社のTVCMの悪夢~儀式」のグルーヴは強烈の一言。この世のモノとは思えない素晴らしさ。前にもちょっと書いたことがあると思うが、わたしは『記憶喪失学』が出るまでは、先入観もありペペ・トルメント・アスカラールという楽団のことをちょっと嘗めてたところがあった。今となってはホントに恥ずかしい限りだ。要するにマトモに聴いていなかったのである。
ぺぺの公演はお淑やかで行儀にいいお客さんが多いので、演奏が終わっても拍手だけということが多いのだが、「儀式」が終わったときにわたしは思わず歓声を上げてしまった、というより演奏中から、「この素晴らしい演奏をしてる楽団の人達に、演奏が終わったら歓声を上げて拍手をするんだ。周りに<何だこのオッサン>と白い眼で見られようとも、僕はこの演奏に応えるんだ。」と決心していたのだ。果たして、わたしの他にも数人のオーディエンスから図らずも歓声が上がっていた。やっぱりライヴは最高だ。
アンコールになり、最後のエリナー・リグビー混じりの「You Don’t Know What Love Is」が終わり、ホール内が明るくなってからも、今日は混んでいるのでしばらく席で待っていることにした。当然二日目もサイン会があるのだが、ヴィオラの菊地幹代さんとパーカッションの大儀見元さんが参加されということで、昨日に引き続き、まだ持っていないCDを購入し並ぶことにした。ゆっくりしていたのでほとんど列の最後であったが、やはり昨日より行列が長い。スタッフより昨日はなかった「混雑しているので、会話と写真撮影はご遠慮頂けるようお願いします」というアナウンスがされる。列を見るとドレスアップした女性も多く、それも公演の一要素であるが、男の場合どうやっても女性の引き立て役になってしまうのはしょうがないことである。つくづく男は損である。ちなみに菊地成孔さんと大儀見元さんはわたしと同い年である。二人とも若い。
さて、楽しみにしていた『菊地成孔コンサート2008 Bunkamuraオーチャードホール2Days』は終わった。来年は開催されるのであろうか。今年もこれだけ盛況だったのだからきっと開催されるであろう。もしよかったら、あなたも来年はわたしと一緒に楽しみませんか。
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